口腔内科(Oral Medicine)とは?

口腔内科は、口腔に限局した疾患の他に全身疾患の口腔症状について診断し、外科的なアプローチ(手術)をとらずに口腔疾患の治療を担当する分野です。また、全身的な疾患を持っている患者さんの歯科治療も担当します。このように口腔だけではなく全身状態を評価したうえで口腔病変の診断や治療を行います。我が国ではあまり馴染みのない名称ですが、欧米では75年前からOral Medicineは歯学の1分野として確立しています。

口腔内科で扱う主な病気
  1. 炎症
  2. 歯周組織の炎症 智歯周囲炎、辺縁性歯周炎など 顎骨の炎症
    歯槽骨炎、顎骨骨髄炎など 顎骨周囲の炎症 頬部や口底部の蜂窩織炎 特異性炎
    顎放線菌症、口腔結核、口腔梅毒 歯性全身感染症
    菌血症、敗血症
     

  3. 口腔粘膜疾患
  4. 色素沈着症、白板症、口腔扁平苔癬、口腔カンジダ症、多形紅斑、紅板症、
    単純ヘルペス、帯状疱疹、天疱瘡、類天疱瘡、再発性アフタ、ベーチェット病、口唇炎、など
     

  5. 唾液腺疾患
  6. 口腔乾燥症(ドライマウス)、シェーグレン症候群 唾液腺炎、唾石症、粘液嚢胞(粘液瘤、ガマ腫)、唾液腺良性腫瘍、唾液腺悪性腫瘍など
     

  7. 神経疾患
  8. 三叉神経痛、舌咽神経痛、非定型顔面痛、顔面神経麻痺、三叉神経麻痺など
     

  9. 口腔(歯科)心身症
  10. 舌痛症、口腔乾燥症、口腔セネストパチー,咬合異常感症、歯科治療恐怖症など
     

  11. 顎関節疾患
  12. 顎関節炎、顎関節症、顎関節強直症、顎関節腫瘍など
     

  13. 摂食嚥下障害
  14.  

  15. 味覚障害
  16.  

  17. 睡眠時無呼吸症
  18.  

  19. 血液疾患、循環器疾患、呼吸器疾患、消化器疾患、腎臓疾患、内分泌代謝疾患、自己免疫疾患、脳血管疾患などの全身的疾患を有している患者の口腔疾患の治療